太下義之
Yoshiyuki Oshita
博士(芸術学)。文化政策研究者、同志社大学教授、国際日本文化研究センター客員教授、公益財団法人静岡県舞台芸術センター評議員。文化経済学会〈日本〉理事、文化政策学会理事、デジタルアーカイブ学会評議員。東京都芸術文化評議会委員、2025年大阪万博アカデミック・アンバサダー、オリンピック・パラリンピック文化プログラム静岡県推進委員会副委員長、アーツカウンシル新潟アドバイザー、鶴岡市食文化創造都市アドバイザー。
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[連絡先] yoshiyukioshita@gmail.com
学歴
- 1977–1980慶應義塾高等学校
- 1980–1984慶應義塾大学経済学部
- 2014–2017筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻博士後期課程
職歴
- 1984–1991 森ビル株式会社
- 1991–2009三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)主任研究員
- 1997–2019同・芸術文化政策センター長を兼務
- 2006–2018同・機関誌「政策・経営研究」編集長を兼務
- 2009–2019同・主席研究員
- 2018–独立行政法人国立美術館理事
教歴
- 2002–2006静岡文化芸術大学文化政策学部非常勤講師
- 2007–2012桜美林大学総合文化学群非常勤講師
- 2009–2016青山学院大学総合文化政策学部非常勤講師
- 2010–2012東北公益文科大学大学院公益学研究科客員教授
- 2012–2013広島大学大学院社会科学研究科非常勤講師
- 2017–2018世田谷市民大学講師
- 2018鳥取大学地域学部非常勤講師
著書、学実論文、その他
博士論文
- 2017「アーツカウンシルにおけるアームズ・レングスの原則に関する研究」筑波大学博士論文
著書(単著)
- 2017『アーツカウンシル─アームズ・レングスの現実を超えて』(水曜社)
著書(共著)
- 2001『変貌する美術館─現代美術館学Ⅱ』(昭和堂)
- 2003 『メセナマネジメント─戦略的社会貢献のすすめ』(ダイヤモンド社)
- 2003 『日本版カジノ』(東洋経済新報社)
- 2004 『もっと知りたい─アート・マネジメント』(静岡文化芸術大学文化政策学部芸術文化学科)
- 2008『著作権保護期間─延長は文化を振興するか?』(勁草書房)
- 2009『まちづくりの創造─ソーシャル・コミュニケーションと公益ビジネスの視点から』(晃洋書房)
- 2010『企業メセナの理論と実践─なぜ企業はアートを支援するのか』(水曜社)
- 2012 『イギリス映画と文化政策―ブレア政権以降のポリティカル・エコノミー』(慶應義塾大学出版会)
- 2013 『SPACの15年―静岡県舞台芸術センターの創造活動と文化政策をめぐって―』(静岡文化芸術大学)
- 2013『変貌する日本のコンテンツ産業:創造性と多様性の模索』(ミネルヴァ書房)
- 2016『TOKYO1/4が提案する─東京文化資源区の歩き方』(勉誠出版)
- 2016 『TOKYO1/4と考える─オリンピック文化プログラム』(勉誠出版)
学術論文
- 2009 「“Agenda21 for culture”に関する研究」太下義之『文化経済学』
- 2012「電子書籍の文化経済学:日本の現状と課題」後藤和子・柳与志夫・太下義之・岩本洋一『文化経済学』
- 2014「アーツカウンシルにおける「アームズ・レングスの原則」に関する考察 」太下義之『文化政策研究』
- 2015 「公立文化ホールの運営を巡る議会と行政との関係性に関する研究:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールを事例として」太下義之『芸術学研究』
- 2017 「自治体文化財団に関する研究:日本におけるアーツカウンシル的組織の現状と課題」太下義之『静岡文化芸術大学研究紀要』
その他著述
- 1999「住宅・宅地開発における公民連携の手法」『宅地開発』
- 1999「文化ホールと住民参加」『都市問題』
- 2001「PFIは民間主導の“公共事業”」『アーク都市塾講義レポート集』
- 2001「地域通貨は地域に何をもたらすのか」『岐阜を考える』
- 2001「首都圏の未来を拓く「つくばエクスプレス」」『月刊keidanren』第49巻・第10号
- 2001「誰のための「文化芸術基本法」か?」『芸団協Journal』2001Novvol.4
- 2002「多様な活動、支援、参加を可能に─わが国の今後の文化芸術政策」『地方行政』 (9460)
- 2002「PFIによる矯正関係施設の整備について」『刑政』 113(8)
- 2003「“陽徳”の時代を迎えた企業メセナ」『三田評論』 (1057)
- 2004「音楽文化発展のためのコンテンツ政策とは」『LATINA』通巻604号
- 2004「音楽コンテンツ産業のジレンマ-「失われた十年」からの再生の可能性」『UFJ Institute report』 9(4)
- 2004「「コピー天国でCDが売れない」は果たして本当だろうか 」『エコノミスト』 82(67)
- 2005「音楽コンテンツ産業の近未来─iTunes Music Storeの次のビジネスモデル」『UFJ Institute report』 10(3)
- 2005「独自の文化を発信し、武器とする中小企業 文化創造・発信の三つのパターン」『Issue of Management』通巻第41号
- 2005「つくばエクスプレスの経済波及効果」『区画整理』 48(10)
- 2005「期待が現実となるつくばエクスプレス」『商工ジャーナル』 31(11)
- 2006「著作権 インターネット上の情報利用にルールが必要」『週刊エコノミスト臨時増刊 図説日本経済2006』
- 2006 「スポーツを核とした地域振興のかたち 「観戦」「実践」「支援」」『Meeting Business』№16
- 2007 「マイ・コンテンツ/メタ・クリエーション 」『季刊政策・経営研究』2007(1)
- 2007「著作権 07年も著作権の公共性と権利のバランスが問われる」『週刊エコノミスト臨時増刊 図説日本経済2007』
- 2007「需要リスク移転のパラドックス:王立武具博物館の失敗事例に学ぶ」『Booklet』 15
- 2007 「「映画づくりを支援する」という密かな愉しみ」『Squet:三菱UFJビジネススクエア』 (207)
- 2007「PFIにおける「需要リスク移転のパラドックス」を巡る考察」『季刊政策・経営研究』2007(2)
- 2007「「企業メセナ」をご存じですか」『Art Gaia』№009
- 2007「韓国における企業メセナ」『国際金融』 (1181)
- 2008「創造都市バルセロナの文化政策」『季刊政策・経営研究』 2008(1)
- 2008「著作権 現実から遊離した保護強化の動きが目立つ」『週刊エコノミスト臨時増刊 図説日本経済2008』
- 2008「海を越える“Cool Japan”」『文化庁月報』 (476)
- 2009「著作権 トレンドは「音楽、映像のより自由な利用」」『週刊エコノミスト臨時増刊 図説日本経済2009』
- 2009 「英国の「クリエイティブ産業」政策に関する研究」『季刊政策・経営研究』 2009(3)
- 2009「「クール・ブリタニア」と「クール・ブリタニカ」」『サーチ・ナウ』
- 2009「ソウル市の都市デザイン政策「都市ギャラリー・プロジェクト」」『PUBLIC ART magazine』2009vol.2
- 2010「著作権 多発する著作権をめぐる争い」『週刊エコノミスト臨時増刊 図説日本経済2010』
- 2010 「クリエイティブ・インダストリー(創造産業)入門 第1~4回」『ネットTAM』
- 2010「二人のシャビと一つのスペイン」『サーチ・ナウ』
- 2011「著作権「日本版フェアユース」の決まる年に」『週刊エコノミスト臨時増刊 図説日本経済2011』
- 2012「著作権「TPPで米国は著作権の保護期間延長を要求」『週刊エコノミスト臨時増刊 図説日本経済2012』
- 2012 「小津映画が表象する1964オリンピック前の東京」『サーチ・ナウ』
- 2012「東日本大震災があらわにした「もう一つの日本」」『メセナnote』73
- 2013 「「東アジア文化都市」と「欧州文化首都」」『サーチ・ナウ』
- 2013「Googleのゴールは何か?:“異次元イノベーション”に関する考察」『季刊政策・経営研究』 2013(3)
- 2013「創造コミュニティの歌姫「初音(はつね)ミク」。 そこから見えてくる日本文化の作法」『Squet:三菱UFJビジネススクエア』 (287)
- 2013 「原作を生かす「共有文化」 漱石からホームズまで 旺盛な2次創作を守れ」『エコノミスト』 91巻54号
- 2014 「国際的な文化事業による創造的な都市・地域整備に関する研究:「欧州文化首都」から「東アジア文化都市」へ」『季刊政策・経営研究』 2014(2)
- 2014「経済波及効果」『ネットTAM』
- 2015「地方創生のための「プラス・トーキョー」観光戦略:五輪文化プログラムによる国際観光の振興」『季刊政策・経営研究』 2015(2・3)
- 2015 「オリンピック文化プログラムに関する研究および「地域版アーツカウンシル」の提言」『季刊政策・経営研究』 2015(2・3)
- 2015 「「東京文化資源区構想」序論」『建築雑誌』 1676号
- 2015「「オリンピック文化プログラム」の日本における展望 文化プログラムの場としてのオープン・スペース」『ランドスケープ研究』79(3)
- 2015「「東京文化資源区構想」序論 :なぜ明治の文化人たちは東京を歩き回っていたのか」『季刊政策・経営研究』 2015(4)
- 2016「「東アジア文化都市」のゆくえ 」『文化経済学』 13巻・1号
- 2016「リオ2016文化プログラムの視察報告及び東京2020への示唆」『ネットTAM』
- 2016「Creative Agingのための文化政策」『季刊政策・経営研究』 2016(4)
- 2017 「日本のアニメーション100周年 アニメ活用の地方創生が盛り上がる」『BLOGS』
- 2017「文化政策としてのアーカイブ:周回遅れからの逆転のために 」『REAR=リア文化政策としてのアーカイ芸術批評誌』 (39)
- 2017 「「チケット転売問題」の真の問題」『政策研究レポート』
- 2017 「バスク自治州ビルバオの食文化~文化的アイデンティティを再構築する創造都市~」『季刊政策・経営研究』 2017(3)
- 2017「書評 デービッド アトキンソン著『国宝消滅:イギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機』」『文化経済学』 14巻・2号
- 2018「東京五輪で高齢者アート発信を」『日本経済新聞』2018年5月8日
- 2018 「オリンピックの文化プログラム 文化プログラムのレガシーは何か」『改革者』通巻第696号
- 2018 「文化芸術機能の導入により日本版IRの魅力アップを」『月刊レジャー産業』№623
- 2018 「提案:国立美術館の日本版IRでの新設」『国立新美術館研究紀要』
- 2019「文化政策、「外の力」が左右」『朝日新聞』2019年3月19日